不定期更新の人気シリーズ!大人のための趣味講座です。今回は「ギタークラブを作ろう」のテーマでやっていきます。
ギタークラブを作る上で大切なポイントを挙げたいと思います。
1:日時を固定する
2:ある程度大きな音を出してもいいような所を借りる
3:場所は早めに押さえておく
4:場所代は最悪自腹を覚悟する
5:人が来なくてもとにかく「続ける」
6:「ギター教室ではない」「ギタークラブ」である
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
1:日時を固定する
これは人を集める上で一番大切な事です。クラブにはいろんな事情の人が集まって来ますが、それぞれの都合に合わせていくとまったく収集がつきません。それよりも「クラブの日はこの日!それに来れない人はもうしょうがない」くらいのスタンスが必要だと思います。それでも来たい人は来ます。時間休みを取って来る人だっていました。ウチの場合だと「第2&第4土曜日はクラブの日」となっています。来たい人はそれに合わせて予定を組みます。そこがぶれてしまうと予定が立てられなくなってしまいますから、ここは固定した方がいいと思います。
また具体的な日時ですが「この日なら絶対に自分は参加できる、時間を取れる」という日に設定してください。今僕は幸いにも週休二日の仕事なので、土曜日は基本空いています。だから隔週の土曜日開催にしました。毎週土曜日がつぶれるのはちょっとしんどいので、隔週。何度も言うようですが、日時を固定しとくと自分的にも休みの日の予定が立てやすいです。
2:ある程度大きな音を出してもいいような所を借りる
これはある意味当たり前なポイントではありますが、大切です。とはいえ、アコギだとそんなに大きい音は出ません。それに一人が大きい音を出すとクラブ内の他の人の練習の妨げにもなるので、ウチのクラブでもそんなに大きい音で練習する人はいません。クラブを始める前は人が多くなったらどうしようって不安でしたけど、自然とそうなっていった感じです。
それでもやはり音を出すのが前提のクラブですから、場所を借りる際はそこの管理人さんに「ウチの活動はギターを弾くんですけど、大丈夫でしょうか?」と質問してみましょう。ロックバンドの練習でもない限り、アコギくらいならオッケーって言ってくれる所は結構あります。
3:場所は早めに借りる
これは「日時を固定する」とも似ています。場所も固定しておかないと、例えばいつもの場所が予約が取れずに違う場所に変更となると部員に連絡が大変です。場所も固定するべく、予約は早めに取っておきましょう。あと部員募集のポスターを作った時、やはり場所と時間を明記しますから、初めて来る人がその日に限ってたまたま違う所でやっていたら「あれ、ここでやってるはずなのに、、、クラブって無くなったのかなぁ」って事になってしまいます。初めて来る人の事も考えて、日時、場所は固定が望ましいです。僕がいつも借りてる所だと、一ヶ月前くらいに次の月の予約を入れるというサイクルです。人口の多い所はまた事情が違うでしょうから、事前に確認しておいた方がいいですね。
ちなみにポスターですが、僕はA4サイズのカラーものを自分で作りました。パソコン用のインクジェットプリンターを使って。原稿はフォトショップで作っています。A4はポスターとしては小さいですが、それでも見てくれる人はちゃんと見てるなーと思いました。結構いろんな人にポスター見たよって言われます。
4:場所代は最悪自腹を覚悟する
お金の話をするのは野暮かもしれませんが、どこか場所を借りるなら実質的にお金がかかるし、とても大切な事です。自分の家で活動できるならそれに越した事はありませんが、そんな環境を持ってる人は少ないでしょう。例えば僕がいつも借りている場所は、4時間(13:00〜17:00)で1000円くらいです。冬はこれに暖房代が+450円加算されます。一日やって1500円以下というかんじ。場所代は施設によって違いますから、広さ、使用料、音を出していいかを確認しながらクラブの場所を決めてください。僕のクラブでは一人100円の参加料を頂いていますが、通常時で10人こないと元が取れない計算になります。しかし最悪その日誰も来なかったとしても、それくらいは覚悟の上でやっています。「参加人数が少なかったから今日は一人300円で、、、」なんてセコい事は言いっこナシです。
5:人が来なくてもとにかく「続ける」
これはクラブをやっていく上での気概です。誰のためにやってる訳でもないし、自分が楽しくてやっている事です。人が来なくても、その日その場所で個人練習するくらいのスタンスでクラブを続けましょう。たとえ人が集まらなくても続ける事に意味があるんだと思います。そして人を集める事に関して、あまり心配はいらないかもと最近思います。僕の住んでる二戸市は人口が3万人くらいの小さな市ですが、それでもコンスタントに5〜7人は集まってくれています。こんな田舎でもこんなにギターやってる人がいるんだなぁといつも感心してしまいます。僕は体の動く限りこのクラブを続けるつもりです。
6:「ギター教室ではない」「ギタークラブ」である
ギター教室となってしまうと、それはインストラクターの資格もいるだろうし月謝がいくらだとかその人のレベルに合わせた課題を用意しなきゃいけないとかいろいろめんどくさいです。それに僕自身もそんなにギターがうまくないので、インストラクターにはなれません。まったくの初心者にはある程度教えられますが、スケールなんて一個も知らないし、楽譜は読めないし単音弾きや速弾きのテクニックはゼロですから。でも「クラブ」ならなんとかなるかなと。
あるいは今まったくの初心者だ、という人もいるでしょう。そんなんでも、例えば「ギタークラブ立ち上げました。でも当方まったくの初心者です。そんな初心者同士あつまっていっしょにクラブ活動しませんか?」って呼びかけてみてはどうでしょう。同じようにギターでつまずいて困っている人が集まってくるかもしれません。類は友を呼ぶです。そんなポスターを見て「オレちょっと弾けるから、教えにいこうかな?」とか思う人も出てくるかも?自分が教える立場にいなくてもいいと思います。「初心者同士集まるなら、自分がヘタクソでもいい!」って開き直れれば逆に強いかも。
でも立ち上げた自分がクラブに来なかったら元も子もないですから、ヘタクソだったとしてもギターに対する情熱は必要です。僕自身、自分のギタークラブで弾き方を教えてもらった事は何度もあります。同じアコギ弾きでも人によってやっぱり違うんですよね。それぞれのいい所をもらって、興味のある事は素直に聞いてみましょう。そして自分の知っている事は他の人にも教えてあげましょう。おなじ趣味を持つ人同士です。それだけで話は尽きないものです。
いかがでしょうか?僕の実体験も含めて参考になったのではないでしょうか。近くにギター教室がない、周りにギターを弾いている人がいない、ギタークラブなんて探しても見つからない。。。そんな人は多いと思います。
無かったら、作りましょう。場所を借りる、ポスターを作る、それを配る。そうやって行動しましょう。この努力と行動に使ったパワーは、きっと自分に帰ってきます。僕がそうでした。やる前は不安がつきものです。でも最初から100点を出す必要はありません。一回目は50点取れればいいじゃないですか。だんだんにいいクラブにしていけばいいんです。皆さんもギタークラブ、作ってみませんか?
ヵタヵタ...\_ヘ(ω・`)