2010年10月22日金曜日
HONEY BEE W-15って
HONEY BEEのW-15。初心者ギターセットのギターとしてある意味有名。僕のサイトからも広告を出してる。何より安い!しかし僕は弾いた事がなかった。それでは面目ないじゃないか。というわけで、僕が責任を持ってこのギターを手に入れたという訳。いや、中古でですけどね(o'∀')ノ
このギター、鳴りという点に置いては、良く鳴ってると思います。元気な音です。ヘタな中古ギターよりは元気な音です。しかし、いかんせん音が安っぽい。これはでもしょうがないよ。本体1万円以下だもん。なんつーか、安っぽい箱の音。ギターを語る時、いいギターの常套句としてよく「箱鳴りがする」という言い方をするけど、僕はむしろ安いギターほど箱っぽい音がすると思っている。いいギターは、箱という存在を感じさせない。ボディーやネックも含めて、ギター全体で音を奏でている感じがする。安いギターは(表現は悪いけど)段ボールで作った箱に弦を張ったんじゃないか?みたいな音がする。それが実に安っぽくて「箱っぽい」のだ。
音が元気というのは、例えばストロークした時に少ない力でも大きめの音が出るという事。反応がいいとも言う。高音もちゃんと出るから、ストロークでも元気だし、アルペジオでも音がはっきり聞こえる。音に深みはないかもしれないけど、この反応の良さはすごくいいと思う。
ギターの道具としての特徴は、弦高が高い。届いた状態で、4mm。これでギター初心者の人が弾くとすると、やっぱりテンションが高いと思う。これを変えるだけでも全然違う。こちらで弦高調整をした結果、今は2.5mm。これならギターを始めたばかりの人にも安心しておススメできる。しかしギターを知らない人は弦高調整なんてしないだろう。そういう意味で、もったいないギターだと思う。弦高さえ調整すれば長く使えるギターなのになー。もし出荷状態で3mmの弦高なら、もっと売れる(飽きられない)ギターだろう。
こちらが調整前。
こちらが調整後。
ネックは僕の好きなCネック。今どきの新しいギターよりも、気持ち太いネック。これは僕の好きなネックだ。僕は細いネックよりも太いネックの方が弾きやすいと思っている。ボールペンでも、細いものより太いものの方が疲れにくいでしょ?あれと同じ理屈。どんなネックでも弾けるんだけど、ここは好みという事で、好きなネックです。
サドルをよく見ると、2弦がオフセットされてるのはよくあるとして、6弦側もオフセットしてる。これはすごいと思う。6弦側はオクターブが高くなる事が多いので、それを鑑みて最初からこういうサドルを使ってるのだろう。まぁそこまで深く考えてないのかもしれないけど、このサドルだけ売り出して欲しいくらいアリのサドルだ。
安いギター。でも僕はそういうのが結構好きだったりする。例えば100万円のギターがあるとして、このHONEY BEEと100万のギターで、100倍音がいいかと言ったらそれは違う。100万円のギターは、すごく気を遣う(だろう)。そして湿気に敏感(だろう)。HONEY BEEみたいな安いギターは気を遣わなくていい。合板だから丈夫。雨に濡れたって平気だし、弦を張りっぱなしでも平気、人に貸しても平気。いろいろいじっても平気。いつも同じ音がするし。
結論を言うと、ちゃんとギターです。いいギターというつもりもないけど、弦高さえいじれば長く使えるギター。安いから、後で自分でいじり倒せるギター。まめ知識?として、プラスチックの安いピックガードを剥がすだけでも鳴りが良くなります。同じギターを持ってる人は試してみてください。シールが残るので、ブレーキクリーナー(油落とし)で落とすといいですよ。
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2 件のコメント:
夏林さん、こんばんは。
HONEY BEEのギターの特徴をここまで研究してる人は正直初めて見ました^^;
夏林さんはどんなギターでも長所、短所を様々な形で生かしていて、とても素晴らしいと思います。
ただ高いから、安いからというだけではギターの特徴が分からない。今日はとてもいい勉強ができました。
これからも是非是非、頑張ってくださいね
( +ω+)ノシ
夏さん、こんばんは^^
毎日楽しみに拝見しております。
私も弦高を2.5mmぐらいにしたいのですが、夏さんはかなり削ってらっしゃるみたいですが、それで問題ないんでしょうか?
それと、サドルを上から見てサウンドホール側のほうを下げる感じで削ってらっしゃるようですが、それがより低くするポイントなんでしょうか?
すいません^^;ここでしつもんしちゃって><
これからもがんばって下さい!!
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