2008年7月12日土曜日

音楽と私

少し前にDENS CRAFTの方からメールをいただいた。内容はイベントのスライドショーを作ったのだけれど、そこに僕の音楽を乗せたいというもの。今はギターオンリーで音楽を作ることからは離れていたので、こういうメールを頂けるなんて思ってもみなくて、ちょっとびっくりした。でもこういうのは正直うれしいもので、二つ返事で了承しました。


その動画がこちら →ドッグアート・エクスvol.2

ブログはこちら →DENS.blog


今僕はギターにハマってるけど、音楽作りの情熱を忘れたわけではない。今パソコンがWindowsで、このパソコンでは音楽を作る気になれないからだ。もっと言うと、Cubase LEがとってもめんどくさいからだ。GarageBandの直感的なインターフェイスを知った後では、どのDAWも色をなくす。音楽を作るのになんで一からソフトの使い方を学ばなきゃならないんだ。説明書がなくては録音のやり方もわからないソフトなんてそんなもの僕はいらない。だからMacに戻るまで僕は音楽を作らないんです。


まぁそれを体のいい言い訳にしてることも事実だけど、僕が言いたいのは音楽にとって分かりやすさって大事だってことだ。僕の場合フレーズだったり音色から曲のイメージを広げることが多いので、直感的に音楽を構築していけるようなソフトでないと、思うように進めなくてイライラしてしまう。


かつて、プレイステーションで「DEPTH (SCE)」というゲームがあったのをご存知の方はいるだろうか。僕の音楽制作のハシリはアレである。あの直感的なインターフェイス、音楽的なフレーズの数々、美しい世界観。僕はあれ以上素晴らしいゲームソフトに今まで出会ったことがない。僕の中で最高のゲームだ。今にして思えば、GarageBandのインターフェイスはDEPTHのそれに似ている。DEPTHの出たのはかなり前だったと思うけど(確か僕が高校生の頃)、フレーズシーケンスという概念、あのアンビエントなフレーズ、8トラック全てに独立してエフェクトを掛けられる設計など、決して今の音楽ソフトにひけをとらない。もちろん多機能という意味では今のDAWにかなうべくもないが、コンセプトと全体の分かりやすさ、とっつきやすさは完全にDEPTHの方が上だと思う。そしてその中で過去作り上げられた音楽に、今の僕は勝っているだろうか?何万円のシンセを買ってもたどり着けない世界観があのソフトにはある。本当に素晴らしいソフト。


たった8トラックという制限もいい。ヘタにトラック数を増やしても、ごちゃごちゃするだけで的を得ない。音楽家は引き算が出来るようになると一人前なのだ。


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