2008年4月5日土曜日

一眼レフの誘惑



家電屋さんで、ヒマだったので一眼レフをなにげに触っていた。本当になにげに。店の中で何気にシャッターを切ってみた。






「カシャッ」






この手ごたえが僕を変えた。
いい。なんか、いい。この手ごたえがいい。このとき僕の中でなにかのスイッチが入った。これ、ほしい。帰りの車の中でも、一緒にいた友達と「一眼はいいでっせ!」という話で盛り上がっていた。たんじゅんだ。

でもなんかいいのである。香椎由宇ちゃんがCMをやっているというのも多分にあるけど、それよりもあの手ごたえ。シャッターを切った時の手に残る感触。ずっしりとした重量感。その「いかにも」な風体が今までは好きじゃなかった。気軽に持って行けないし、大げさな感じがするし、重い。

でも憧れはあった。カメラが好きなのである。妹が新しいデジカメを買った。それもなんだか影響している。妹が買ったのはコンパクトタイプだけど、ウチの妹さんはもともとプロの写真家の助手をしてたこともある人なので、カメラにはこだわりがある。かく言う僕も昔は写真屋さんで働いていたし、その会社の倉庫で見つけた電池の要らないフルマニュアルのカメラ(50mmレンズが渋い)と露出の格闘をしてたこともある。元々カメラはすきなのだ。コンパクトタイプを持ち歩きながら「この大きさに勝算があるんだ」とか言いながら、本当は一眼レフに対する憧れがあったのだ。ある意味ひねくれと言うかあまのじゃくの思考で、コンパクトデジカメを持ち歩いていた。




そんな僕をこのカメラが変えた。シャッターの切れる音がいい。シャッターの感触がいい。お店には他にキャノンのD40も置いてあったけど、こちらのシャッターはなんか「え、ちゃんと撮れたの?」っていう感触がして正直好きになれなかった。アルファがいい。

香椎由宇ちゃんがあのカメラで遊んでる特設サイトもいい。いや、それだけじゃないけど、それも大きい。いいじゃん。すきなんだから。結婚したけど。

僕は買い物にはスペックや価格対性能比を重視して徹底的に勉強してから物を買うタイプ。しかしなんだかあの感触が忘れられないのだ。感性に訴えるというか、理屈じゃなくて云わばこれは感情論である。でもこの直感は正しいと思う。僕はいつも自分の感性を絶対的に信じる。自分の感性の向いた方がが進むべき道になる。

これを買っちゃうとMacが遠のいてしまう、というのも良く分かってる。でもパソコン買うのはかなり長い間お金をためないと難しい(マックは高いです)。これなら比較的近い将来に買えてしまう。これからは外が気持ちいい季節っていうのもある。




仕事場まで自転車で通って、仕事終わりは自転車を自分の気の向く方へ気ままに向かせて、気になったものやお気に入りの場所、何かいい被写体を探して歩く。耳にはiPodからお気に入りの音楽が流れて来るから余計に気分が乗る。一眼を入れるためのバックも新しく買って、自慢のマウンテンバイクを走らせる。そのビジョンが見える。シャッターを切る度に、両手にしっかりとした手ごたえを感じながら。

◆ビックカメラ.com

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